The Hurt Locker

監督 キャスリン・ビグロー
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ビグロー監督の久々の会心の一発!
しばらく興行収入的には厳しい作品が続きましたから、ちょっと残念に思っておりました♪(´ε` )


ハートロッカーとは、アメリカ軍のスラングで、「棺桶」「苦痛の極限の場所」って意味らしく、本作もそんな苦痛を、大袈裟な演出無しに淡々と綴ります
それが逆にリアルで、「こんなトコに行かなければならなくなったらどーする?」
ってビグロー監督のメッセージのように受け取れました

クリストファー・ノーランの傑作「ダークナイト」でヒース・レジャーのジョーカーも、自身の事を語るセリフで
「死ぬような目に合った奴はイカレる」
と言います。。。彼は酒に溺れた父親からの虐待により、幼少期に心の傷を負い、犯罪者ジョーカーに変貌します
実際、戦地から戻った兵士には、何らかのセラピーが必要な者も多く、アメリカでは社会問題になっています( ;´Д`)
世界の平和を守る!と意気込む強国アメリカですが、国民はかなりの負担なのかもしれません。


ストーリーは、イラク戦争中のバグダッド郊外、路上に仕掛けられている爆弾の処理をしているトンプソン(ガイ・ピアース)率いる爆発物処理班

処理は成功し、戻る途中ゲリラのトラップにかかり、トンプソンは辞職する。

消沈の隊員達をよそに新しい隊長ジェームズ(ジェレミー・レナー)がやってくる
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そんなジェームズ隊長は数々の場所で、命知らずで慣らした猛者だった
ジェームズ隊長のやり方は、スリルを楽しんだり、処理した爆弾のパーツを収集したり、時には強引だったりチームを翻弄する。要はちょっとイカレちゃってるんです。。。しかし処理の腕はピカイチで、上官も黙認しています

チームのサンボーン(アンソニー・マッキー)やエルドリッジ(ブライアン・ジェラティ)はそんなジェームズの破天荒なやり方にストレスは極限に達していく…
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爆弾処理シーンや砂漠での狙撃シーンなど観ていて、手汗がジトーっとしてくる程ヒリヒリしています( ;´Д`)


実際のアメリカ軍の監修とあって、シーンはリアルさの追求が凄いんです

アカデミーでも評価され、低予算ながら、作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞、編集賞、音響効果賞、録音賞と驚きの6冠!
ちなみに本作は、歴代受賞作で最も興行収入の低い作品だそうです(・_・;
低予算なんで、宣伝費も低く、上映スクリーン数も少ないのでしょう
役者達も個人用のバスルームなど無いトレーラーに滞在しての撮影だったとか。ハリウッド俳優にしては驚きです
カメラも16mmで、徹底的に予算削減です

アカデミー前には、製作者の一人が投票の権利を持つ会員に投票を呼びかけ、問題になったり
帰還兵士協会から「事実ではない」とクレームが入ったりしました。
実際の元爆弾処理班の曹長が「モデルは自分だ」と訴えを起こしたりもありました

ですが、本作は「アメリカ軍の栄光と心の闇」を上手く表現し、訴えた良作には違いありません
ビグロー監督を初の女性監督オスカーホルダーにした快作です。。。



イーストウッド監督の「アメリカンスナイパー」や数々の作品が同じテーマで撮られる事を考えると、この問題は、平和ボケの我々日本人には遥か想像つかない程深刻なのかもしれません


やはり戦争では何も解決しないのでしょうね( ;´Д`)


んなマタ
May the force be with you003.gif

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by mochi-moon | 2016-01-06 09:38 | 映画

さすらいの豚骨オヤジの独り言
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