2017年 09月 07日
Martina Hingis
今回のUSオープンはヒンギスに会うための参戦ですが
その前に
現在彼女は36歳
華々しくデビューした14歳から数えるとプロ生活22年
その間引退という形でお休みしていた期間があるが
そんな事は彼女の素晴らしすぎる経歴には全く関係ない
チェコスロバキア生まれで
彼女のMartinaの名は
チェコのテニス代表選手だったお母さんが
当時チェコ出身でアメリカに亡命したスーパースター
Martina Navratilova
この時点で、もはやエリートww
まぁ自然に英才教育なんでしょうねぇ
そんな英才教育の成果が現れるのが
ヒンギス12歳からのキャリア
全仏オープンのジュニアの女子シングルス
13歳で全仏、ウィンブルドンのジュニア女子シングルスで優勝
14歳でプロデビュー
14歳って中2?
日本で普通は中体連の新人戦の頃
やっと先輩が抜けてくれてコートが自由に使えるし、1年生意気やけんチョットシメときますかーーくらいの年齢ww
そんな同級生を横目に16歳の年末ランキングは世界4位まで駆け上がる
そんな彼女を世界的にスターにしたのが16歳3カ月で迎えた1月の全豪オープン
アタクシもこれから彼女の存在を知りました
スルスルするーっと決勝まで勝ち上がり
いざ決勝の相手は前々回の全豪オープンチャンピオン、マリー・ピアース
ジュニアで鳴り物入りでプロデビューしてもまだまだ日本では無名だったヒンギス
決勝のスコアは6-2.6-2の一方的なスコアでの爆勝ちw
この子誰?
ってほとんどの放送を観てる人の度肝を抜いただろう
その年(1977)のグランドスラム全ての女子シングルスファイルまで勝ち上がり
負けたのは全仏オープンのみ
てコトは3つのグランドスラムを16歳で獲るってことです・・・
当然16歳にして世界ランク1位
当時の上位ランキングは
モニカ・セレス
アンケ・フーバー
コンチタ・マルチネス
ヤナ・ノボトナ
伊達公子
そして絶対女王 シュテフィ・グラフ
普通のポっと出の16歳が勝ち上がれる程甘いメンバーではない
そもそも同級生はまだジュニアの試合だからねww
プレースタイルは若者にありがちなキレと勢いで格上をなぎ倒すのとはチト違う
そこが彼女のシブいトコロ
ボールコントロールで先に相手を振り回し、オープンコートを作り無人のポイントにボールを流し込む
時にはロブ、ドロップショットを放ち
格上の先輩達を翻弄する
パワーでは無くボールマネジメントと卓越したテクニックでスーパーショットを連発するスタイル
ビジュアルの良さも手伝って
その辺のテニス男子は一気にヒンギスにメロメロだった
先輩達のビジュアルがけっこう残念だったのもありww
ヒンギス人気は急上昇した
ちなみにアタクシもヒンギスのビジュアルから好きになった 笑
なんせナタリー・ポートマンに似てるからね
並べられると
わからん人もおるかも
当時30歳くらいだったがヒンギス熱に犯されてしまったww
彼女の試合は地上波はモチロン
出始めの衛生放送も録画して観まくった
ラケットもヒンギスモデルに替えたw
偶然にもアタクシも学生時代からずーっとヨネックスの愛用者
ヒンギスもジュニアの頃からヨネックス
以来一度引退するまでヒンギスモデルを使った
彼女のもうひとつの魅力はやはり卓越したスーパーテクニック
ボールのタッチがソフトでコントロール能力は世界最高峰だろう
そのテクニックは現在でも健在で
ダブルス専門になった36歳の現在も常にトップ10を維持し続けている
コレもヒンギスの最大の魅力ではないかと思うのだが
試合中によく笑う
とにかくよく笑う
いつもニコニコしている
試合中もいつもこんな感じでニコニコしてる
グランドスラムの決勝とか普通の10代の選手が出場した場合は緊張してガチガチで笑顔など出ないと思う
もちろんヒンギスも緊張はするのだろうが、彼女の場合はその場の雰囲気とか
場面を心から楽しんでるように思える
そして笑いながら
先輩達を右に左に振り回すww
人をくったようなプレーに感じる人もいるかもしれない
今では市民権があるドロップショットはヒンギス以前はセコいショットとして
あまり褒められなかった
ロブも逃げてるようで特にアメリカではウケが悪かった
ヒンギスのプレーはそれらを組み合わせ徹底的にオープンコートを作る
トリッキーなプレーも多い
アタクシはカナリの数のプロの試合を観てきたが、アンダーサーブ(下から打つサーブ)を観たのは彼女とマイケル・チャンだけだ
しかもチャンの場合は走り過ぎて足がつり、時間切れギリギリで仕方なく下から打っただけだ
それにレンドルが過剰に動揺して試合を落として有名になった
全仏オープンでマイケル・チャン17歳だった
しかしヒンギスは違う
笑いながらアンダーサーブを打つww
会場全体を的に回してしまった全仏オープンでの対グラフとの決勝
憎いまでにも強くなり過ぎたヒンギスと
かつての沈黙の女王グラフ
新旧女王対決だった
そんな憎いまでにも強い女王ヒンギスに終焉が待ち受ける
余りにも早く女王になったせいか
ヒンギスはテニスへの情熱を失ってゆく
燃え尽き症候群っちゅーヤツやね
丁度ビーナス姉妹やリンゼイ・ダペンポートらのアメリカンパワーテニスが台頭してきた頃
ヒンギスは丁寧にコースをついてポイントを重ねるのに対し
彼女らはとにかくラケットに当たるものは全てと言っていい程ボールを叩く
信じられない程の男子並みのパワーで
モチベーションの低下も手伝って次第にヒンギスの成績は下がっていく
ついに2003年、新聞を通じて引退を発表
しばらくは競技から離れ
子供に教えるイベントなどに参加していた
3年の充電期間を経て復活
復活2試合目の全豪オープン
シングルスQF進出
ミックスダブルスはなんと優勝
充分に高水準で戦える事を証明してみせたが、2007年のウィンブルドンでの薬物検査でコカインの陽性反応が出てしまう
ヒンギスは使用を否定したが、協会は彼女に2年間の出場停止、賞金1400円の没収すると発表
情熱の再喪失を理由に二度目の引退表明
しかし彼女にまたしても転機が訪れる
2013年国際テニス殿堂入りを果たす
その年の8月ハンチェコバとのペアでダブルスに現役復帰すると発表
それから
リシキ、ペンネッタとペアを変えながらも徐々に成績を上げていく
そしてインドのミルザとのペアでは驚異の40連勝
現在は解消しているが見事なコンビネーションだった
パワーのミルザに技のヒンギス
どんな世界でも若い頃から活躍する人は
スキャンダラスな人が多いが
まさにヒンギスもそんなひとり
でも、昨日実際に彼女の試合を見て感じたが
彼女は本当に人々に愛されたプレーヤーだ
昨日のスタジアムは少し小さめだったが彼女の試合は入場制限が出る程の人気だった
その前の男子世界ランク1位のペアが出ても観客席には空席が目立った
それほどまでに彼女が愛される原因は何かと帰りのバスの中で考えた
グランドスラムのタイトルをシングルス、ダブルス合わせて22回も持っているトテつもない成績を残しているからか
パワーテニスとゆう強大な一大勢力に
たったひとりで立ち向かった技巧派の歴史があるからか
弱者が強者に立ち向かう図式が人の心を打つのではかいか
人々はヒンギスの笑顔を絶やさない優雅なプレーに、失われてしまった過去の女子テニスの優雅さや気品を感じるからではないのか
いろいろな事を考えたが
はっきりとはわからない
しかし彼女
マルチナ・ヒンギスがテニス史に残る偉大なスーパースターであることに変わりはない
やっぱり俺は
Martina Hingisが大好きだ
んなマタ
May the force be with you
by mochi-moon
| 2017-09-07 08:53
| ワタシがオタクですが何か?