2018年 04月 26日
女神の見えざる手 MISS SLONE
主人公ミス・スローン
天才ロビィスト
誰も信用せず
自らのチームも容赦なく罠を仕掛ける
勝つ為に手段は選ばず
結果が全て
まずロビーストとゆー職業があるのに驚きました
圧力団体の利益を政治に反映させる為に
政党、議員、官僚などに働きかけることを専門とする人々
らしいです
議会のロビーで議員と話し合う事が多い為、ロビーストと呼ばれ始めたとか
そんなキレキレのロビースト
議会、議員と対決します
スローン陣営は賛成派に雇われ
反対派にはスローンのかつて在籍したロビースト集団
金銭、賄賂、収賄、スキャンダル
ありとあらゆる手で
議員の票を集めるスローン陣営
劣勢に回ったかつての同僚達は
スローン個人の問題と犯罪を公にし
収束を図ろうとする
スローンの過去の違法な買収のファイルが見つかり反対派は一気に勝負に出る
ココでスローンの取った行動とは…
『ロビー活動は予見すること。敵の行動を予測して対抗策を考えること。
勝者は敵の一歩先を読んで計画し、自分の切り札を使うのは敵が切り札を使ったあと』
作品の冒頭のシーン
スローンのアップからこのセリフで始まります
観終わってみれば
このセリフが全てです
シンプルにこれだけです
スローン役のジェシカ・チャスティン
戦地での地雷処理班を描いた『ハートロッカー』で初の女性オスカー監督となったキャスリン・ビグローの
『ゼロ・ダークサーティ』でビンラディンを追い詰めていくCIAエージェントの役で初めて知りました
CIAエージェントも周りからの裏切りや策略を乗り越え
ビンラディン殺害だけに執念を燃やす役どころでした
今回も執念と信念の人って部分は似ています
ジェシカ・チャスティンはそんな芯の強い女性が上手いのでしょうね
真っ赤なルージュ
ブランドスーツ
ハイヒール
女性の象徴とも言えるいでたちで
腐りきった政界のじーさん達を無力化している様は圧巻で心地よい
最後は拍手をスタンディングオベーションで送りたくなります
きっとアメリカ国民はみんな好きな構図
ですね
古くはジーナ・ローランズ主演、夫である監督ジョン・カサベテスの大傑作『グロリア』
や
キャスリン・ターナー『V.Iウォシャウスキー』
が演じた正義のアメリカンウーマンの象徴です
本作は銃撃などアクションは全くないですが
頭脳と人脈、仕掛け、タイミングで全てを操り
アクション映画並みの爽快感があります
全てが伏線で
細かい事は全く書けませんが
こんなよく出来た脚本は久しぶりに観ました
快作です
ジェシカ・チャスティンの演技もオスカークラスで
評論家は絶讃の声が多いです
彼女の最新作
『モリーズゲーム』での演技も素晴らしいとのことで
今年のオスカーレースには必ず顔を出すと思います
久しぶりに快作に出会いました
まだの方は是非
んなマタ
May the force be with you
by mochi-moon
| 2018-04-26 11:28
| 映画